そのため輸出企業の心配は拡大する。昨年末と比較するとウォンの価値は現在までで３．８２％上がった。これに対し円は０．０４％、台湾ドルは０．９％の上昇にとどまった。日本と台湾の企業に比べ、韓国企業の価格競争力がより落ちているという話だ。

三星（サムスン）電子関係者は、「海外工場設立で過去に比べ為替の影響は大きく減ったが、ウォンがあまりに上がって良いことはない」と話す。一部企業は決済手段でドルの割合を減らすなどの対応に乗り出している。現代・起亜自動車関係者は、「決済手段としてユーロなど他の通貨の割合を増やしている」と話している。

ウォン高が避けられなければこの機会に企業が体質改善に乗り出すべきとの指摘はこうしたことから出ている。ＬＧ経済研究院のペ・ミングン専任研究員は、「経済が回復すればウォンが上がるのは自然な現象。体質改善で衝撃を吸収すべき」と話している。


【ニュース分析】韓国経済回復でウォンが上昇（１）

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