【社説】国会の予算審議慣行を改善すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.12.10 14:38
国会の慢性病がまた表れている。 来年度予算案は憲法上の処理時限(12月2日)をすでに過ぎている。 適時に処理できない予算案が国会常任委を経て見苦しい姿になっている。 国会の12の常任委は来年度予算案を政府案よりなんと7兆652億ウォン(約6000億円)も増やした。 国土海洋委が3兆ウォン以上を増やし、保健福祉委も‘ばらまき’福祉事業に1兆ウォンを増やしたという。 来年の地方選挙を控えて与野党に関係なく持ち分確保に必死になっているのだ。 ただ全体予算規模を何とか300兆ウォン以下に抑えたのが不思議なほどだ。
来年度予算案は政府が編成する時から問題を抱えていた。 民生・雇用対策を前面に出し、4大河川など国策事業も反映しながらも、財政赤字を減らすことも考えなければならなかった。 尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)企画財政部長官は「今回ほど予算案の編成が難しかったことはない」と告白した。 その予算案が国会常任委を経てまたごちゃごちゃになってしまった。 議員はひっ迫した財政状況にもかかわらず、地方区の票を意識して予算の分け合い・組み込みを敢行した。