「暴力国会」が司法府の断罪を受けた。

罰金刑ではあるものの、裁判所が国会内に暴力事態を招いた国会議員に有罪を言い渡したという点から、今後、国会運営に少なくない影響を及ぼすとみられる。

◇２回目の「暴力国会」への法的措置＝ソウル南部地裁刑事９単独の金泰光（キム・テグァン）判事は２３日、昨年１２月に立法をめぐる議論の渦中に韓米自由貿易協定（ＦＴＡ）批准同意案の処理に抗議し、国会外交通商統一委員長（外交通商委）秘書室のドアをハンマーと電動のこぎりなどで破壊した疑いで在宅起訴された野党民主党の文学振（ムン・ハクチン）民主党議員に、２００万ウォン（約１５万円）の罰金刑を言い渡した。

また、外交通商委員の名札を壊した疑いで起訴された民主労働党（民労党）の李正姫（イ・ジョンヒ）議員には罰金５０万ウォン、暴力事態に加担した民主党・民労党の役員７人には罰金３００万～５００万ウォンをそれぞれ言い渡した。判決は「国会内の暴力はいかなる場合にも容認されないことから、重く処罰して当然」とした上で「しかし被告らが犯行に至った背景に、外交通商統一委員長の無理な秩序維持権の発動という原因もあり、今後、暴力行為を再発させないと約束した点など情状を酌量、罰金刑を決めた」としている。

国会内の暴力行為に対して司法府が有罪判決を下した例は、昨年末メディア法をめぐり与野党が対立する状況で、徐甲源（ソ・カブウォン）民主党議員を押し倒した容疑で在宅起訴された趙源震（チョ・ウォンジン）ハンナラ党議員に今月１２日、罰金５０万ウォンを言い渡したことに続き２回目となる。

◇恥ずかしい政界＝自省する声よりは依然他人のせいにする声が多かった。民主党は「公務執行妨害容疑に対して無罪が言い渡された点」を強調した。盧英敏（ノ・ヨンミン）民主党スポークスマンは「裁判所の決定を歓迎する」とした上で「朴振（パク・ジン）委員長が発動した事前秩序維持権を適法なものと見なしがたいとしたのは、与党の独善に対する裁判所の警告」という見方を示した。半面、金正薫（キム・ジョンフン）ハンナラ党院内首席副代表は「同僚議員という立場では残念な気もするが、先進国会に進むための“成長痛”」とした後「大きな意味がある判決」と述べた。


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