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北朝鮮、オバマ大統領の訪韓狙った武力デモ?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.11.11 08:40
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西海(ソヘ・黄海)で10日発生した北朝鮮艦艇の挑発行為に対し政府はひとまず、「偶発的な衝突」(鄭雲燦首相の国会答弁)という立場を示した。しかし軍当局はそのままやり過ごすには釈然としない理由があるとし、北朝鮮の意図を精密に分析している。国防部の金泰栄(キム・テヨン)長官は、ハンナラ党の緊急最高委員会議で「上半期に挑発行動が多かった北朝鮮が、下半期に入り自制していたが、今回は相当に異例な行動を見せた。5回も警告したが、他の措置を取らないものとした場合の意図が何か確認する必要がある」と述べた。合同参謀本部関係者も「韓国側の警告射撃に北朝鮮海軍は即刻50発の対応射撃をしてきた。手動で動く北朝鮮艦艇の性能や反応速度を考えると、事前に備えがあったとの判断が可能だ」と述べた。偶発側に重きを置きながらも北朝鮮軍部の尋常でない動向には神経をとがらせている状況だ。

北朝鮮の挑発の背景と関連し、最近政府の対北アプローチ方式と米朝対話に対する不満を示したものとの分析が出ている。高麗大学北朝鮮学科の柳浩烈(ユ・ホヨル)教授は、「オバマ米大統領の訪韓を控え、韓半島には北朝鮮の核だけでなく、NLLなど緊張要素があるという点を示したようだ」と診断した。南北物流フォーラムのキム・ヨンユン代表は、「北朝鮮の食糧支援要請に対しトウモロコシ1万トンの支援を提案した李明博(イ・ミョンバク)政権への不満を行動に移した可能性もある」とする。緊張状態を作ることで南北関係の主導権を握ろうとしたとの見方だ。統一研究院の鄭永泰(チョン・ヨンテ)専任研究委員は、「太陽政策を進めた金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権当時も北朝鮮による西海での挑発はあった。最近韓国に押されているという判断から挑発を通じて存在を誇示したもの」としている。

 
統一部当局者は、「開城(ケソン)工業団地に滞在中の韓国側関係者に対する撤収などの対応策はまだ考慮していない」と述べた。中央大学政治外交学科のイ・ジョウォン教授は、「北朝鮮は南北関係の破局ではなく、適正な緊張状態を望んでいる。金正日(キム・ジョンイル)委員長が南北問題と対米関係を大きな枠組みで解決するという構想を持っているだけに、南北関係に悪影響は及ぼさないだろう」と指摘している。


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