【社説】国民を担保に構造調整反対する鉄道労組
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.11.05 12:34
鉄道労組が今日から2日間にわたる期限付きストライキに入った。これらは昨日「団体協約の改善など求める事項が受け入れられない場合、ほかの公共労組とともにゼネストに乗り出す」と会社側に圧力を加えた。ストには、鉄道の運行に必要とされる「必須維持人材」が参加せず、交通が大混乱する可能性は少ないとはいうものの、一部の運行日程が狂うのは避けられないとみられる。
鉄道労組が表向きに掲げたストの理由は団体協約の改善だ。しかし本音は構造調整への反対であることがわかる。賃金ピーク制(賃金がピークになる年齢に賃金を削減する代わり、定年を保証する制度)や希望退職への反対、労組前任者削減への反対など要求事項の大半が、政府が進める公企業構造改革の方向に反する内容だからだ。労使間の団体協約交渉は労働条件の改善に局限されるという点から今回のストは名分が足りない。それにもかかわらずストに踏み切るのは、国民の不便を担保に自分たちの利益ばかり守ろうとする行為も同然だ。