【社説】「第2の三星電子」を生み出そう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.11.02 10:11
韓国が経済危機からいち早く抜け出した理由は3つ挙げられる。政府の積極的な財政拡大、ウォン安、相対的に堅調だった経済ファンダメンタルズだ。しかし企業の役割も欠かすことはできない。企業は輸出を増やし、経常収支黒字を生んだ主役だ。今後、企業はさらに重要になる。経済危機では政府が救援投手の役割をするが、経済を正常な成長軌道に乗せるのは民間部門の役割だからだ。こうした点で統計庁が発表した「9月の産業活動動向」は希望を与えてくれる。
統計庁によると、9月の消費財販売額指数、製造業平均稼働率がともに上昇した。設備投資も前月比18.8%増、前年同月比5.8%増となった。21カ月ぶりに消費・生産・投資が同時に増え始めたのだ。企業設備投資が国内にUターンする兆しが表れたのも喜ばしい。企業銀行によると、8月末現在、設備投資を増やす中小企業の比率が16%まで増えた半面、海外投資件数は半分ほどに減った。大企業の国内投資も活気を帯びている。ネクセンタイヤは1兆ウォン(約750億円)を投じて国内に工場を建設することにし、LGはLCD生産施設を増やすため坡州(パジュ)地域に3兆2700億ウォンを投資する計画だ。