【科学コラム】ノーベル賞の受賞、焦るのはやめよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.10.16 14:54
ノーベル賞に過度に執着する風土に対して筆者はやや批判的な立場だが、毎年、科学分野のノーベル賞を誰がどの分野で受賞するかをチェックするのは無意味なことではない。 今年のノーベル物理学賞は光ファイバーおよび電荷結合素子(CCD)の開発に寄与した研究者が「情報通信の世界の基礎を築いた功労」で受賞した。
もともと来科学分野のノーベル賞、すなわちノーベル物理学賞・化学賞・生理医学賞は基礎科学の発展に貢献した人物が受賞し、実用的な発明をした科学者や工学・技術分野の功労者が受けることは少なかった。 無線電信の発明で1909年度ノーベル物理学賞を受賞したマルコニーらが、基礎科学よりも技術的発明に近い業績でノーベル賞を受けた例外的なケースにあたる。