【コラム】北東アジア経済時代に漢字は武器
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.10.14 15:24
先月末、初めて台北に行ってきた。 真昼はまだエアコンなしでは過ごせないほどが暑かった。 あちこちで目に付く「冷気開放」という文字の意味は何となく推測できたが、冷気がエアコンだということを確認したのは日立のエアコンに「冷気」と書かれているのを見た時だった。 中国ではエアコンを「空調」と言うため、「こういう違いがあるのか」と感じる瞬間だった。 こう感じたのは、台北近隣の歴史都市・淡水へ行くために地下鉄に乗った時も同じだった。 中国で使われる「地鉄」ではなく「捷運」と呼ばれているからだ。 同じ中国語を使いながらも表記方式(繁体字・簡体字)だけでなく、よく使われる言葉も、韓国・北朝鮮(南北)のように差があることを知ったのは新しい発見だった。
範囲を東アジアに広めてみるともっと大きな差があるのは当然だ。 独自に進化してきた中国語の口語と韓日漢字語の間の差は言うまでもなく、造語法に違いがなさそうな単語からも相当な差を見いだすことができる。 例えば同じ「愛人」という漢字の言葉が、中国では「夫人」、日本では「情夫・情婦」を意味し、間違って使えば大変なことになるほどの差を持つ。 「丈夫」という漢字も中国では「夫」を意味し、日本では主に「しっかりして壊れにくい」という意味で使われる。 こうした違いはいくらでもある。 韓国と日本の差に比べて韓日と中国との差ははるかに大きいため、、韓国の発音・訓で漢字を学ぶことは中国語を習ううえで何の役にも立たないという人も少なくない。