【コラム】 北朝鮮憲法改正 … 政策変化は期待難
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.10.03 13:25
最近公開された北朝鮮改正憲法の特徴は、一言で軍事国家を憲法的に制度化したものと見られる。1972年の憲法が「革命的首領論」を法的に制度化した「主席制憲法」なら、98年憲法は先軍政治を法的に制度化する次元の「国防委員長体制憲法」だ。2009年憲法は98年、憲法改正当時、きちんと反映できなかった「先軍革命路線」に関する内容を具体化し、国防委員長の権限と任務を新設したのだ。
98年の憲法改正時は、国防委員会中心の国家機構改編を断行したが、権限と任務に対して具体的に明文化することができなかった。おそらく金日成(キム・イルソン)主席の死後、過渡的危機管理体制で運営し、情勢が好転すれば正常国家体制に還元しようとする意図で臨時的なリストラクチャーをしたのではないかと思われる。その結果、国防委員会は「国家主権の最高軍事指導機関であり全般的国防管理機関」として、国防委員会委員長は「一切の武力を指揮統率し、国防事業全般を指導する」とし「国防」に限定する管理と指導を明文化した。しかし実質的では国防委員会委員長が国政全般を運営する「国家の最高職責」だった。