【社説】離散家族再会とコメ支援の連係を積極検討しよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.09.30 10:34
フィナンシャルタイムズやインターナショナルヘラルドトリビューンなど海外の有力紙は29日付1面に金剛山(クムガンサン)での離散家族再会の写真を大きく掲載した。それほど離散家族の再会は世界のだれもが胸を熱くさせながら見守ることしかできない悲劇的ヒューマンドラマだ。離散家族が経験した苦痛は最も原始的なものだ。秋夕(中秋)や旧正月に全人口の半分が帰省する国で、離散家族は行くことのできない故郷と会うことのできない家族を思いながら涙をあふれさせる。悔恨、懐かしさ、恨み、焦り、無気力感など、言語を絶するつらい絶望感が胸をえぐる。
1988年からこれまで北朝鮮にいる家族に会いたいと申請した失郷民は実に12万7726人。このうち3分の1は申請はしたが死亡した。残る生存者は8万6531人。このうち1985年に1回、2000~2007年に毎年2回、そして今回の合わせて18回にわたる再会行事を通じて北朝鮮側の家族と直接会った人は1750人にすぎない。また映像による再会を通じて会えたのは557家族だ。すべて合わせても希望者100人当たり2人にも満たない。現在のように途切れ途切れの再会が続くならば、8万人の再会希望者が北朝鮮の家族に会える確率はこれにも及ばなくなる見通しだ。このうち80代以上が3万2000人、70代が3万3000人のためだ。高齢の離散家族はたまらない気持ちだ。