【噴水台】国家代表
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.09.20 10:45
観客800万動員を目前にした映画「国家代表」にはボブ(ハ・ジョンウ)という在米同胞が出る。母を捜しに韓国に来て、スキージャンプ国家代表になってしまうのだが、ホンテ(ボブ)は愛国歌1節の歌詞も知らない。自ら「ヤンキー野郎」と言いながら悪口を言ってくる仲間と対立をもたらす。
映画の中の話だけではない。在日韓国人出身の金星根(キム・ソングン)SKワイバーンズ監督は1961年1月1日、台湾で開かれた第4回アジア野球選手権大会時、初めて国家代表に選ばれた。当時年19歳。59年8月7日、在日韓国人学生野球選手団の一員として韓国の地を踏んでから1年半ぶりのことだ。
最近出版された自伝的エッセイ「ビリを一等に」によると、金林星根と呼ばれた少年は韓国へ来て自分の名前が「金星根」(キム・ソングン)だということを知った。言葉は全く通じなかったが、同胞の女子学生のほほ笑みは温かかった。初めて食べる焼肉の味に惹かれ、映画「悲劇はない」の主人公キム・ジミに魅了された。同僚選手の親戚らが宿所を訪れると日々に涙の海になった。胸が熱くなった。