【ニュース分析】「臨津江」規律弛緩論争…早期人事で指揮権確立
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.09.15 09:34
合同参謀議長・陸軍参謀総長など14日に電撃発表された陸軍大将(6人)人事は軍の安定に焦点が合わされた。予算と関連して波紋を起こした李相憙(イ・サンヒ)国防部長官を交代しながらも、李長官に近い金泰栄(キム・テヨン)合同参謀議長を国防長官に指名したのと同じ脈絡だ。李長官の行動は問題視したが、李長官と軍の体面は保ったのだ。北朝鮮が核実験やミサイル発射などで韓国に脅威を与えているところに軍が不安定になれば、他の分野にまで波紋が広がることを懸念している。
当初、大将人事は国防長官候補者に内定した金泰栄合同参謀議長の国会聴聞会(18日)後の10月初めと予想されていた。しかし半月以上も繰り上げられたのは、軍内部の混乱を最小限にとどめようという意志が反映されたという評価だ。後続者が遅れれば人事対象者に関する流言飛語が広がり、内部規律が緩むなど、混乱に陥るおそれがあるからだ。しかも軍首脳部の交代時期に国防予算削減に対する李相憙国防長官の抗議書簡波紋が起こり、「下剋上」議論が続いた。北朝鮮の黄江(ファンガン)ダム水放流(6日)事態の後には「規律の弛緩」という指摘まで出てきた。