【コラム】初めて輸出されたハングル、世界公用文字になるか
ハングルが初めて海外の少数民族の公式文字に採択された(本紙8月7日付記事参照)。インドネシア・スラウェシ州バウバウ市に住むチアチア族は、独自の言語を持っているがこれを表記する文字がなく、言語が消滅する危機にさらされていた。訓民正音学会の努力でチアチア族の生徒らはハングルで書かれた教科書を通じて民族語を学び、彼らの文化と伝統をつなげていけるようになった。
最初のハングル輸出後、残る課題を問う記事もある。学びやすく科学的なハングルの優秀性は認めるが、本当に世界化を果たすためにはハングルでできた高級コンテンツの開発に力を入れるべきとの指摘だ。2つの記事を読んでハングルの世界化の意味について考えてみよう。
① ハングルは音と文字が1対1で対応する唯一の表記手段だ。英語もハングルのように音を記号として示す表音文字だが、ハングルと違い発音記号を別に使用している。