日産の不振は意外だ。日産は昨年10月に円高が始まった時期に韓国に進出した。当時輸入車市場でホンダの独走が続く中、対抗馬のひとつになるとみられた。日産はホンダ「アコード」と同水準の価格で「アルティマ」を販売した。今年初めに価格が上がり沈滞にはまった「アコード」の市場をそのままさらっていくかに見えた。しかし予想外に「アルティマ」の販売不振は長引いている。今年上半期の輸入車市場のシェアで日産はホンダの半分にも満たない。
日産が苦戦する理由は2つある。最大の弱点は韓国の消費者が日産車を輸入車というよりも、ルノー三星(サムスン)自動車の亜流と考えていることだ。これはルノー・日産アライアンスの限界だ。「アルティマ」は「SM7」とプラットホームがほぼ同一だ。中型SUVの「ローグ」は「QM5」とそっくりだ。むしろ価格が20%ほど安い「QM5」のインテリアがよりよいという評価もでている。こうした点から日産だけの個性は消えている。