金大中(キム・デジュン)元大統領の逝去に対する北朝鮮の対応は機敏だった。
金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長の弔電が北朝鮮国営・朝鮮中央通信に打電されたのは逝去から15時間後の19日午前5時30分ごろ。今年5月に盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が逝去した時は2日後に弔電を出した。派遣する弔問団も、朝鮮労働党・中央委員会書記と党部長級ら高官で構成した。党書記は金委員長の最側近で決裁文書を扱い、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の首席級にあたる。金元大統領の逝去に、金委員長と北朝鮮の主要高官らが礼遇を尽くしていることが分かったわけだ。