政府は１５日午前、ソウル世宗文化会館大劇場で光復節６４周年慶祝式を行った。

この日の慶祝式は李明博（イ・ミョンバク）大統領をはじめとする政府主要関係者、愛国志士、在韓外交団、インターネット参加申し込み者ら３千人が出席、独立有功者褒賞、祝辞、映像物上映、光復節の歌斉唱、万歳三唱が行われた。

李明博（イ・ミョンバク、ＭＢ）大統領は「光復６４周年祝辞」を通じて今後、国政運営の基調を提示した。▽中道実用と親庶民政策▽政治改革▽対北政策に関する国政意志－－を明らかにした。３つのキーワードは「統合」という一つの範疇でくくることのできる内容だ。

① 中道実用と親庶民＝李大統領は祝辞で「我々が中道実用の道に進む理由はそれが分裂と対立を飛び越えて和合と統合の求心力を作り出す道だから」とし「中道は（これまで）２つに分けて見た自由と平等、民主化と産業化、成長と福祉、民族と世界をすべて共存の価値として見ようというものだ」と説明した。李大統領はまた「分裂・対立の克服と国民統合の実現のために大統領直属機構を構成する」という立場も示した。出身地域が等しく分布された社会著名人たちで組む社会統合委員会を指称したものだ。李大統領が力を入れる親庶民政策については▽所得▽雇用▽教育▽住居▽安全－－が「国民民生５大指標」という概念で提示された。中道実用は盧武鉉（ノ・ムヒョン）前大統領の逝去過程で極甚な国論分裂を観察した李大統領が「国民統合のための根源的処方」のキーワードとして整えて来た概念だ。７月末の首席秘書官会議では「中道実用は李明博政権の根幹」と表現した。

② 政治改革＝李大統領が祝辞で闡明した政治改革の方向は「クリーンな政治」と「生産的政治」に要約される。「クリーンな政治」と関連して社会高位層の権力型不正に対する断固たる清算の意志が強調された。「生産的政治」のための行政区域改編など制度的改善案、地域感情解消と非能率的政治慣行改善のため、選挙制度改革など具体案が提示された。

③ 対北提案＝李大統領は韓半島平和体制のために政治・経済・軍事・安保分野にわたる幅広い提案をした。李大統領は「北朝鮮が核を断念すれば経済・教育 ・財政・インフラ・生活向上分野で対北開発プロジェクトを推進する」という立場も明らかにした。