「自民党の総裁=日本の首相」。1955年、自民党結成以来、日本の政界を支配してきた公式だ。自民党総裁になってからも首相の席に上がることができなかったたった1人の例外はまさに数日前まで衆議院議長だった河野洋平だ。河野は93年、総選で第1党の席は守ったが、過半数に及ぶことができず、8の群小政党の連立内閣に1度政権を渡した直後の自民党総裁だった。しかしそれは「ワンポイントリリーフ」としてマウンドをしばらく渡してやったものにすぎなかった。連立内閣の内輪もめがもたらした隙に乗じて自民党は10カ月で与党に復帰した。だから自民党は与党53年に野党経験はちょうど10カ月だ。自由民主主義が確立された国としては類例がないことである。