国連の対北朝鮮制裁が強力で幅広いものとしよう。 米国と日本の独自の経済制裁が、北朝鮮の国際取引に必要な金脈を断ち切ったとしよう。 しかし中国が現在のような態度を維持する限り、北朝鮮を6カ国協議に復帰させるには力不足だ。 北朝鮮と中国の経済関係に関するいくつの数値がこうした事実を証明する。
北朝鮮は石炭を除いたエネルギーを全的に中国に依存している。 ワシントンポストは中国に対する北朝鮮のエネルギー依存度を90%と見ている。 食糧は毎年不足分を中国の支援で満たす。 少なくとも北朝鮮は必要な食糧の45%以上を中国から受けている。 ワシントンポストは過去1年間の北朝鮮-中国貿易は41%増え、北朝鮮の対外貿易総量の73%を占めると報じた。 中国は経済制裁に包囲された北朝鮮に対し、生存に必要な最低限の保護をしているということだ。 国連安保理が対北朝鮮制裁1874号の内容を議論する時もそうだった。 中国は加盟国が北朝鮮船舶を公海上で検査することを「決定する(Decide)」という部分を「要求する(Call upon)」に後退させた。 北朝鮮船の検査を義務から裁量に弱めたのだ。