【コラム】ASEAN外交、全方向協力体制へ進むべき
東南アジア10カ国の首脳が出席する韓・ASEAN(東南アジア諸国連合)特別首脳会議が6月に済州道(チェジュド)で開催される。 韓・ASEAN対話関係樹立20周年を記念する席でもある今回の会議は、新アジア外交構想を具体化する出発点になりうるという点で大きな意味を持つ。 従来の北東アジアおよび4強中心の外交政策から抜け出し、汎アジア地域で実用外交の地平を広める重要な転機になる可能性があるからだ。
これまで韓国の対ASEAN政策は経済的な実益を前面に出した短期的な視点に限られ、中国・米国市場を過度に意識して戦略的な立場を取ることができなかった。 また可視的な成果を重視したイベント性の事業を中心に形成されてきた点も否めない。 にもかかわらずASEANが韓国の5大貿易圏、3大投資地域に浮上したのだから、経済的な側面でその成果は決して悪くはなかったと評価される。