ブランド管理と構造調整に任天堂…サムスンの講演は経済風向計(2)
◆危機の際にはブランド管理に関心=昨年11月に三星は本社ビルをソウル・太平路(テピョンロ)から瑞草洞に移転した。米国発の金融危機が最高潮に達していた時期だ。三星が本社ビルを移転してから開かれた最初の社長団協議会のテーマはブランドだった。高麗(コリョ)大学の朴賛秀(パク・チャンス)教授(経営学)を招き、「戦略的ブランド管理」というテーマで講演した。世界的経済危機の状況ではブランドが競争力になるという判断によるものだ。その次の週も系列会社のブランド価値向上策を話し合った。三星電子グローバルマーケティング室は講演で、「今後ブランドマーケティングは消費者の感性をつかみ消費者と息を合わせる親近感が強調されるだろう」と話している。
◆構造調整と労使関係研究=1月の三星には危機感があった。代表企業の三星電子が昨年第4四半期に1兆ウォンに近い営業赤字を出したためだ。三星は系列会社社長の半分を入れ替え、三星電子の本社スタッフ1400人のうち1200人を現場に配置した。社長団協議会講演の内容も「構造調整の成功事例」(金淳沢三星SDI社長)や、「望ましい労使関係」(金栄培韓国経営者総協会副会長)などに変わった。金淳沢(キム・スンテク)社長は三星SDIがディスプレー会社からエネルギー事業者へと成功裏に事業構造調整をした事例を発表した。金栄培(キム・ヨンベ)副会長は労使問題に対する経総の立場を説明した。