【社説】受け継がれる貧困の絶滅に向けた「希望通帳」に拍手を
毎日の生計に迫られている低所得層にとって貯蓄は限りなくぜいたくなものに思えるかもしれない。しかし、その日に稼いだものを当日使い果たして生きていく人生には希望がない。昨日と同じ今日、また今日と同じ明日があるだけで、状況がより良くなるとは期待できないからだ。
ソウル市が昨年初め「希望プラス通帳」事業を開始したのはそのためだ。貯蓄の習慣を身につけていない低所得層に意欲を与えるため、加入者が一定金額を貯金すれば、後援する機関が同額を足した後、利息までつけて返す、ということだった。通帳は金が増えたこと以上の魔法を見せている。