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地方で人気がでる「地方映画」

2009.03.17 10:41
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全国の観客数155万9000人、このうちソウルの観客数31万2000人。全国の観客がソウルの観客の比率が5対1ほどだ。1月に封切られたチョン・ジュノ、チョン・ウンイン主演のコメディ映画「遺憾な都市」の観客分布だ。次いで公開されたチョ・ジェヒョンパク・シヨン主演のアクションスリラー「マリンボーイ」は全国で84万6000人、ソウルで20万7000人で4対1だ。全国の観客とソウルの観客の平均的な比率は3~3.5対1程度。この比率を超えた場合、映画界では俗称「地方映画」に分類される。ソウルよりも地方でより稼げる映画だという意味だ。これに従えば「遺憾な都市」と「マリンボーイ」は地方映画ということになる。

 
◆「地方映画」は依然としてある=旧正月や秋夕に封切られる韓国映画やコメディ映画の場合、地方で人気がでることがよくある。先月公開のチェ・サングク、イ・ヨンウン主演のコメディ「救世主2」は代表的な地方映画だ。制作会社のCYフィルムによると、今月1日の観客は全国で2万6000人。このうちソウルが5200人で5対1だった。9日も全国1200人のうちソウルは200人で6対1となった。

「これが地方映画だ」と言うことはできないが、特徴はある。地方映画は韓国映画、特にコメディが多い。コメディでもヤクザコメディのようなものが多い。「花嫁はギャングスター」「家門の栄光」「マイ・ボス・マイ・ヒーロー」から「色即是空2」「麻婆島2」にいたるまで数え切れない。これに対し「救世主2」のチョン・ピルジュプロデューサーは、「地方の観客は概ね映画を選択する際に娯楽性を第一に考える傾向が強い」と分析する。CJエンターテインメントのイ・サンム部長は、「韓国的な色合いの強いコンテンツも地方の観客が好むほう」と話す。明に対抗した朝鮮の火器開発を素材にした「神機箭」(2008年)は375万人対88万9000人で、4.2対1と地方の割合が高かった。

◆「地方映画」地方を狙う=地方映画は封切り前に地方の観客の支持を得るために広報とマーケティングに努力を集中する。「救世主2」は試写会の90%以上を地方都市で行った。「遺憾な都市」はチョン・ジュノ、チョン・ウンイン、チョン・ウンテクの「チョントリオ」が大邱(テグ)と釜山(プサン)で大規模なファンサイン会を開き旧正月前に期待感を高めた。

映画マーケティング関係者は、「地方映画は作品の認知度を高めるため俳優らのテレビ番組出演が、非地方映画よりも大きな役割をする」と話す。「救世主2」のチェ・ソングクは制作会社から「地上波テレビ3社の芸能番組にはすべて出た」と言われるほどだった。

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