自然にやさしい環境産業で活性化はかる①/日本・富山
スキー場、雪原トレッキング観光で4年ぶりに黒字
東京から北西に300キロ離れた富山県富山市は冬になると雪に覆われる。北アルプスの中心部にある海抜3003メートルの立山が立ちはだかり、冬になると雪が降るからだ。このような自然条件のため、昔からきれいな自然を利用した薬や水などの産業が発達している。しかし、2000年からほかの地域と同様に、少子高齢化が急速に進み、人口が年々減少している。進学や就職などのために上京する若者も増え、富山市郊外は高齢者が多く住む地域も増えてきている。都市中心部は活気を失い、インフラが老朽化するなど衰退する典型的な地方都市になった。このような富山市が日本で注目されている「環境、観光、交通の融合型未来都市」に生まれ変わりつつある。都市に働き口ができ、25~35歳の年齢人口層が富山にUターンし、活力を取り戻している。