【コラム】消費者の歓心を買う‘無料マーケティング’は一過性にすぎない
自動車を無料で与える会社がある。 冷蔵庫も無料で与える会社が現れた。 こういう嘘のようなことが実際に最近、私たちの周辺で起きている。 世界1位の家電会社がブラジルの貧民に冷蔵庫を無料で与えることにした。 米国のベンチャー企業ベタープレイスがイスラエルに次世代電気自動車を無料で普及するプロジェクトを推進している。 いま無料経済(Freeconomics)時代が本格的に展開されているのだ。
両社はどうやって無料で自社製品を提供するのか。家電会社は旧型冷蔵庫を新型冷蔵庫と交換し、炭素排出権を確保することで収益を獲得できる。 ベタープレイスは自動車を無料で与える代わりにバッテリー充電という新しい収益が保証される。 まさに無料経済の典型的なモデルだ。