どの国が‘まともな国’であるかを判断する明確な基準がある。 国を守るために敵軍と戦って命を捧げた戦死者に対し、その国と国民がどのように対応するかだ。 品格が落ちる国はこうしたことを軽視するが、品格が高い国は国家的な力量を注ぐ。 米国が各種戦闘で犠牲になった米軍の遺骨発掘に力を入れているのが代表的な例だ。
こうした点で、デジタルX線撮影機など各種先端機器を備えた「国防部遺骨発掘団庁舎」が最近できたのは、韓国の品格を一次元高めたという点で意味がある。 しかしまだ前途遼遠だ。 歴代政権の無神経で多くの時間を浪費したからだ。 遺骨発掘事業が始まったのは2000年。 56年前に韓国戦争(1950-53)が休戦になったことを勘案すると、これも非常に遅い動きだ。 さらに発掘団の規模も初期はわずか20人余にしかならなかった。 このためほとんど成果なく7年の歳月が過ぎた。 非常に残念なことだ。