所得政策(income policy)というものがある。 最も資本主義にふさわしくないが、資本主義の弊害を最も効果的に治癒する政策だ。 一般的に完全雇用のためにはインフレという社会的費用を支払わなければならない。 逆にインフレを抑えるには、不況や失業を覚悟しなければならない。 こうした矛盾を解決するのが所得政策だ。 労働者-使用者-政府が合意し、賃金の上昇率が生産性の上昇率を上回らないように誘導する社会的モデルだ。 お互い譲歩して苦痛を分担することで、失業とインフレを同時に防ぐ。
先日、韓国労働組合総連盟と韓国経営者総協会が労使民政非常対策会議を構成しようと共同提案した。 労使と政府が苦痛分担を通したワークシェアリング、失業者と脆弱階層保護のための社会安全網拡充に協力しようというものだ。 典型的な所得政策の一つといえる。 また全国経済人連合会(全経連)と三星(サムスン)電子・現代(ヒョンデ)自動車・LG電子・SKテレコム・ポスコなど30大グループも、経済危機を迎え、中小企業との共存協力を強化することを確認した。 協力業者の危機が大企業の危機につながるという判断のもと、協力業者に対する手形決済を減らす代わりに、現金決済の比率をさらに高めるということだ。