ハンマー・占拠・格闘技による国会での騒ぎはきのうになり終わった。民主党が占拠をやめ、与野党が争点法案を2月に先送りした。国会は正常化したが後遺症は長引きそうだ。これまで与野党の衝突は多かったが、今回は異例であり衝撃的だった。
まず国会の権威が最悪まで墜落した。本会議場は議会民主主義の居間だ。そこを民主党議員らは野戦姿で12日間も占拠した。これまでも強行処理やもみ合いは多かったが、それがここまで長く篭城現場や難民キャンプのようになったのは初めてだ。国会の権威と公権力でこれを解決できなかったことで今回の事態は繰り返される可能性がある。国会はとてもよくない先例を残した。