王仁徳所長は、韓国を訪れる台湾人観光客が増えている点にも関心を向けている。

「一方的な関係は健全でない。 お互い発展してこそよい」。韓国観光広報冊子を収集して台湾に送り、台湾の観光業界関係者にも韓国を積極的に知らせている。 王氏の赴任当時、年２３万人だった台湾人の韓国観光客は、０７年には３３万人に増えた。

最もうれしく感じるのは、台湾を観光した韓国人から感謝のメールを受ける時だという。 「台湾は自然の美しさと開発して作られた美しさが調和している。 韓国とはそれほど離れていないが、亜熱帯気候なので変わった雰囲気を楽しめる」

台湾ドラマなど台湾の大衆文化の人気が韓国でもだんだん高まっている。 「台湾では韓流が、韓国では台流がもっと広まればいい」と話す。

王氏はソウルに８年間暮らしながら、韓国料理に魅了された。 「初めて清麹醤に接した時は、あのにおいに耐えられなかった。 しかし食べてみると本当においしかった。 今では私の好きな料理の一つになっている。 テンジャンチゲとキムチチゲが好きなのは言うまでもない」

世界金融危機で観光業界も厳しいが、来年はさらに拍車を加える考えだ。 「危機対処能力を高めるきっかけだと思ってむしろ前向きに考えている。 危機を乗り越えればもっと強くなれる。 観光だけでなく、すべての分野で同じことが言える」


「清麹醤が好き、韓国は第２の故郷」…王仁徳氏（１）