<世宗証券疑惑>ウンザリするドラマ「権力型スキャンダル」
大統領家族の不正、腐敗は、国民にとっては嫌気がさすドラマだ。盧武鉉(ノ・ムヒョン)前政権以前の4政権でも、およそ20年間にわたって着実に続いた。最高検中央捜査部に1日、召喚された盧武鉉前大統領の実兄、盧建平(コンピョン、66)容疑者も、繰り返される「権力を利用した不正」の主人公になる危機に処している。しかし大統領の力を背負った家族と、これを利用し利権をもてあそぶ周辺の人物の振る舞いは依然公憤を呼び起こす。
◇大統領家族の不正=99年、全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領の2人の兄弟が法的処分を受けた。全元大統領の実弟、敬煥(キョンファン)氏は88年3月、セマウル運動本部の公金およそ73億ウォン(約4億8000万円)を横領した疑いで逮捕、起訴された。同氏は91年に仮釈放で解放された。だが今年4月、建設会社代表を相手に「外資の誘致を助ける」として、数億ウォンを受け取った疑い(詐欺)で在宅起訴されたこともある。全元大統領の実兄、キファン氏は鷺梁津(ノリャンジン)水産市場の運営権を強奪しようとした疑いで逮捕された。同事件でキファン氏は懲役2年と罰金3億ウォンの刑を言い渡された。