しかしアジア6カ国・地域のうち韓国とマレーシアだけアウトルックが悪化したことを軽く見るべきではない。これについて崔局長は、「韓国が対外依存度が大きい経済であり、世界的な景気沈滞の衝撃がより大きくなるとみているようだ」としている。輸出入が国内総生産(GDP)の80%に達し、金融市場が最も多く開放されている上、銀行の海外借入の割合が大きいという点などが不利に作用したということだ。匿名を求めるある銀行の資金部長は、「海外の借入先が満期到来時に再度の借入を拒否できる言い訳ができたという点では悪材に違いない」との見方を示している。
通貨危機を克服して以来、韓国の格付けは上がり続け、下がったことはない。2003年1月に北朝鮮の核リスクを理由にムーディーズがアウトルックを「安定的」から「否定的」に2段階引き下げたのが唯一だ。ムーディーズはその後6カ国協議の進展を受け2004年6月にアウトルックを「安定的」に1段階上げている。