‘ウォン安になれば輸入が減り輸出が増える’という常識は特に対日貿易では通じない。ウォンの対円相場は年初の100円=840ウォンから100円=1373ウォンと60%のウォン安となった。それでも日本製品の輸入は減るどころか膨らんでいる。今年に入り先月20日までの対日赤字は255億ドル。この勢いだと今年も昨年(299億ドル)に続き過去最大の赤字記録を更新する見通しだ。
韓国は日本製部品・素材で輸出品を作る構造だ。そのためウォン安になっても輸入が増えるのだ。一方では韓国製消費財が価格の安い中国製に押され日本市場での立地が狭まっている。こうしたサンドイッチ状態を克服しようとするならどのようにすべきか。日本の技術者OBを迎え入れる企業、すき間市場であるオンラインショッピングモールを攻略する企業の例からヒントを得てみよう。