米証券大手のリーマン・ブラザーズが破たんし、米証券大手のメリルリンチが米金融大手のバンク・オブ・アメリカ(BOA)に買収されるという知らせが伝えられると、世界の株式市場はショックに包まれた。
国内の証券業界は‘来るべき時が来た’という反応を見せた。米国の2大住宅担保融資会社であるファニーメイとフレディマックの国有化だけでは市場の不安を解消するには初めから限界があった。民間金融機関の不良をどのような形であれ処理しなければならなかったが、市場も政府も収拾に失敗した格好だ。
問題は韓国を含む世界の金融市場に及ぶ影響だ。HMC投資証券のイ・ジョンウ・リサーチセンター長は「先週1477.92ポイントまで回復した総合株価指数(KOSPI)が1400ポイントを割り込む恐れがある」と話す。また「今月末ごろにはある程度沈静化するものとみられるが、それが危機の終わりなのかはまったく別の問題だ」としている。