企業が次々に後援…キャンペーン“泰安で休暇を”

海祭りの舞台は泰安半島最上端のクチナムコルから万里浦～夢山浦（モンサンポ）～白沙浜（ペクサジャン）などの海水浴場だ。泰安は海祭りの期間、泥や塩田体験、シジミ採り、海水泳大会などの避暑イベントを催す。泰安特産品のニンニクも安く販売する。海祭りを陰で支えている演出家もいる。それは現代（ヒョンデ）自動車、ＳＫ、ＫＴＦ、水産協同組合中央会、ウンジン（ｗｏｏｎｇｊｉｎ）などの企業だ。これらの企業は観光客を泰安に誘致して消費を起こし、商人や漁民の生活に役立つようにする“チアリーダー”役を引き受けている。金品を支援する方式から、一歩進んだ社会貢献活動として評価されている。

ＫＴＦは夢山浦海水浴場に夏のキャンプを開き、約２７００世帯、計１万２０００人余りを招待する。今回の海祭りの費用として５０億ウォン（約５億３６２５万円）を支援した現代車は、役職員に泰安に休暇で出掛けるように薦めている。

ＳＫは泰安で使える“泰安　愛の商品券”を発行し、役職員の避暑を奨励している。林憲文（イム・ホンムン）ＫＴＦマーケティング戦略室長は「寄付の伝達や巡回ボランティア活動によって、泰安を援助する効果が持続するだろう」と期待している。

泰安郡はイベントに先立ち、忠清南道保健環境研究院とともに海水浴場（３０カ所）の水質検査を３回行った。浮遊物質、アンモニア窒素、大腸菌数などの項目で、合格点をもらった。研究員のキム・ジュンギョム環境調査課長は「泰安の海水浴場の水質は安全性に問題はない」としている。地域住民の期待は大きい。万里浦海水浴場のチェ・ソンニョル商店街繁栄会長は「昨年の冬、全国から駆け付けて、一つでも多くの石を磨こうとしたボランティアの人々を一生忘れない。今年の夏、泰安を訪れる避暑客の皆さんを心を込めて迎えたい」と話している。