慶尚北道(キョンサンブクド)が15日、日本の独島(トクト、日本名・竹島)侵奪行為に対抗し、独島の領有権を実質的に強化することを決定した。2006年8月に行った定住基盤造成など、独島の実効支配のための「独島守護新構想」を強力に推進するというものだ。「新構想」は文化財保護中心の消極的な独島管理政策ではなく、今までの枠組みを超えて独島を管轄する地方自治体が積極的に独島の領有権を守るという案だ。
◇独島に多所帯村=新構想の核心になる独島への定住基盤造成事業は多所帯村の造成(10世帯)と▽現地事務所の設置▽浮遊式防波堤の設置--などだ。従来の独島漁業待避所を来年までに5億ウォン(約5180万円)を投入し、改修することにした。現在、独島は独島警備隊と灯台がある東島(トンド)の頂上と漁民宿泊施設がある西島(ソド)の麓を除くと建築物を建てる土地がほとんどない。このため、慶尚北道は東島に150メートルの防波堤を設置し、東島と西島の間の一部を埋めたて、民間人が常駐できる村を建設する計画だ。独島見学と教育も拡大する。まず8~10月、慶尚北道地域の歴史教師と学生、文筆家など約50人が独島を実際に訪れられるようにする。青少年に独島に対する歴史意識を培わせるために鬱陵郡北面天府里(ウルルングン・プクミョン・チョンブリ)周辺の約5000平方メートルに「安竜福記念館」を建設し「安竜福海の学校」も建設する。安竜福(アン・ヨンボク)記念館は来年から2011年まで、150億ウォンをかけて建設され、青少年研修館、独島文化館などが設置される予定だ。安竜福は朝鮮時代(1963年、肅宗19年)に日本に渡り、鬱陵島(ウルルンド)と独島が朝鮮の領土であることを確認した人物だ。