【韓半島平和ウォッチ】米大統領選と韓米同盟、多様なシナリオで備えるべき(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.03.22 14:40
◆在韓米軍縮小経験から代案の摸索を
在韓米軍縮小と再調整シナリオが引き起こす安保・経済・心理的な含意は非常に大きい。在韓米軍規模は2008年以降、現在の2万8500人水準を維持している。しかし在韓米軍縮小問題は1970年以降、韓米同盟の争点だった。ニクソン政権はアジアに対する新しい安保政策ニクソン・ドクトリンに基づき第7師団を撤収した。カーター政権も大統領選公約の一環として第2師団兵力1万5000人の撤収を進めたが、3000人の縮小にとどめた。韓国の安保を重視する在韓米軍指導部と米議会、米政府の外交安保省庁、米国の世論などがカーター大統領の一方的な決定にブレーキをかけたからだ。ブッシュ政権の場合、世界規模の米軍態勢の見直し(GPR)に基づき1万2500人の在韓米軍を縮小した。トランプ政権は在韓米軍の必要性に疑問を投げかけた。幸い、米議会が国防権限法(NDAA)を採択して在韓米軍規模を2万2000人以下に減らせないようにし、縮小につながっていない。しかしトランプ氏側の人物らの最近の発言は、在韓米軍に対するトランプ氏の疑問を念頭に置いたものかもしれない。