【コラム】新たに読む日清戦争…1894年の銃声、日本の景福宮襲撃で始まった(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.30 14:15
◆日本の歴史学者が明らかにした戦争の顛末
中国で活動した西洋宣教師の林楽知(ヤング・ジョン・アレン)は、日清戦争期間の中国と日本の関連資料と西洋メディアの記事を収集し、日清戦争の歴史の本を出した。『中東戦紀本末』だ。この本の「朝警記」を見ると、東学農民軍の蜂起と日本軍のソウル乱入を比較し「東学による朝鮮禍乱は小さくて日本による朝鮮禍乱が大きかった」と記録した。風島海戦については「日本による朝鮮禍乱に続き、日本による清国禍乱が出現した」と記述した。日清戦争とは日本の朝鮮侵略と日本の中国侵略を中国が防ぐことができなかった最近の事件だった。
中塚明氏は日清戦争で日本軍の景福宮占領問題の重要性に気づかせた日本の歴史学者だ。中塚氏は1994年、福島県立図書館の佐藤文庫で『日清戦史』草案を発見したが、これを日本陸軍参謀本部が公式発行した戦史と比較した結果、草案には日本軍の景福宮占領の転末が詳細に記録されていた半面、後に出た本には関連事実が脱落・偽造されたという結論に到達した。中塚氏は明治日本の朝鮮侵略という問題を通じて司馬遼太郎が喚起する「明治栄光論」を痛烈に批判した。