【社説】不況後の生存戦略 「ノーベル科学賞運動」に見つけよう
イソップ寓話に出てくる「キツネとネコ」の話の教訓は何か。 キツネは敵が現れたときの生存方法を100種類もあるとネコに自慢した。 ネコは「自分は木に登ることしか方法を知らない」と言ってキツネをうらやましがった。 数匹の猟犬が現れると、ネコは木に登って助かった。 キツネは100種類の方法をめぐって右往左往している間に捕まり、死んでしまった。
この寓話は「選択と集中」という原則の効果性を示している。 経済危機は「選択と集中」で解決しろという教訓が得られる。 しかし「キツネとネコ」には盲点もある。 木がなければネコは死んでいたはずだ。 猟犬がキツネを捕まえた後、木の下でネコを待つ長期戦に入っていればネコも死んでいた。 経済危機は長期戦だ。