北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長は、04年に高英姫(コ・ヨンヒ)夫人が死亡した後、女性秘書の金玉(キム・オク)さんと一緒に暮らしているもようだ。北朝鮮に詳しい複数の消息筋が23日伝えたところによると「金委員長は2年前に高さんが死んだ後、金委員長の個人秘書として活動してきた女性と一緒に暮らしていると聞いている」とし「事実上のファーストレディー」と伝えた。
金玉さんと金委員長の間に子女がいるかどうかは確認されずいるが、金玉さんとの関係が金委員長の後継問題にどうかかわってくるかが注目される。金玉さんは1964年生まれで、平壌(ピョンヤン)音楽舞踊大学でピアノを専攻し、80年代初めから高さんが死亡するまで金委員長の技術書記を務めた。
技術書記とは、朝鮮労働党・政治局候補委員以上の幹部の健康を管理するポストで、幹部1人あたり1人が配置され、主に看護婦が選抜されるが、金委員長には複数の技術書記があり、それらは幹部らの技術書記とは異なり、一般の秘書業務にあたっている。技術書記のうち金委員長に最も信頼されていた金さんは、金委員長の軍部隊・産業施設への視察などに随行するのはもちろん国賓に会う場合も同席し、2000年10月趙明禄(チョ・ミョンロク)国防委員会第1副委員長が金委員長の特使として米国入りした当時も随行員として同行している。