東部（トンブ）グループが、国内最大非メモリー半導体委託生産業者の亜南（アナム）半導体を買収する。

東部グループは９日「亜南半導体の最大株主である米ＡＴＩ社（持ち株比率４２．６％）から２５．８％の株式を１７００億ウォン（約１７０億円）で買い取ることで合意し、近く契約する予定だ」と明らかにした。

これと関連し、東部グループ側は「東部火災と東部生命が５日、亜南半導体の有償増資に参加して９．７％の株式をすでに確保しており、残り１６．１％については東部建設がＡＴＩ社から購入することにした」と説明した。株式の売却が完了すれば、ＡＴＩ社は亜南半導体の２番目の株主（２２．４％）になる。

東部グループ関係者は「東部は非メモリー半導体事業を強化する一方、ＡＴＩは半導体後工程のパッケージ・検査など主力部門に集中するという経営方針がかみ合い、今回の契約が推進された」と述べた。亜南半導体の関係者は「現在の１ラインでは競争力に限界があり、シナジー効果を高めるために提携を推進している」と話した。

一方、関連業界は東部と亜南の提携を歓迎している。非メモリー半導体設計専門業者Ｃ＆Ｉのパク・チャンイル社長は「両社とも工程技術など不足した点が多かったが、提携を通じて安全性が高まるだろう」と語った。