韓国公正委、クアルコムに課徴金1兆ウォン…20年の特許独裁は終わるか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.29 09:39
米クアルコム(Qualcomm)社は世界でモデムチップセット分野の寡占企業だ。携帯電話2世代(CDMA)から現在の4世代(LTE)まで20年間、独占的地位を維持している。モデムチップセットはスマートフォンと基地局間通信に必要な部品だ。アプリケーションプロセッサ(AP)をはじめ、グラフィックプロセッシングユニット(GPU)、電力管理向けチップなど多様な半導体が入る。クアルコムはこのような機能を一つに入れた「ワンチップ(One-Chip)ソリューション」として実現したスナップドラゴン(Snapdragon)シリーズを販売している。
クアルコムはこの分野で「標準必須特許(SAP)」を持っている。他の企業がAPなどをそれぞれ作ることはできても、スナップドラゴンのような製品を作るためには、クアルコムの特許を買う必要がある。サムスン電子が自主開発したモデムチップセットを自社のスマートフォンに取り入れる場合、クアルコムからライセンス(特許使用権)を購入して利用する構造となっている。製造と特許いずれにも「スーパーパワー」の地位を持ってこそ可能なことだ。