国際バレーボール連盟（ＦＩＶＢ）が「つり目ポーズ」をしたロシア女子バレーボール代表チームのセルジオ・ブサト首席コーチ（５３、イタリア）に３試合出場停止の懲戒処分を決定した。

ＡＰ通信は２７日（日本時間）、「ＦＩＶＢが人種差別行動をしたブサト首席コーチに対して３試合出場停止の懲戒処分を決めた」と伝えた。連盟はブサトコーチが規定を違反したと判断し、現在進行中の女子バレーボール欧州選手権のグループリーグで３試合出場停止を命じた。

ロシア女子代表は５日、ロシアのカリニングラードで行われた２０２０年東京オリンピック（五輪）世界予選Ｅ組第３戦で韓国に３－２で勝利し、グループリーグ３勝で東京五輪行きを決めた。勝利の後、ブサトコーチは喜びのあまり両手で目をつり上げるポーズを見せた。これは目が小さいアジア人を侮辱する意味を込めた行動だ。

ところがブサトコーチはロシアスポーツメディアのスポルト２４のインタビューで「私の行動はロシアが東京五輪に進出することになったことを祝うためのものだった。２０１６年リオデジャネイロ五輪出場権を獲得した当時にサンバを踊ったのと同じ脈絡の行動だった」とあきれる弁解を出した。

「つり目ポーズ」は国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）や国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）などが禁止している行為の一つ。一方、ＦＩＶＢはこの行為に対する禁止条項を設けていない。

しかしバレーボール協会は７日、ロシア代表コーチの人種差別的行為について公式的に抗議した。これを受け、ロシアバレーボール協会はブサトコーチの人種差別的行為に関して大韓民国バレーボール協会に公式謝罪文を発送し、ブサトコーチに対してはロシア代表が参加する国際大会で２試合出場停止の懲戒処分を決めた。さらにＦＩＶＢも再発防止のために公式的に懲戒処分を下した。