「いまだ体育館暮らし」…避難所で2度目の旧正月迎える浦項地震被災者(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.03 12:16
旧正月連休を2日後に控えた1月31日午前、慶尚北道浦項市(キョンサンブクド・ポハンシ)の興海(フンヘ)室内体育館。体育館前は道行く人や車もなかった。体育館から白髪混じりの老人が出てきてたばこを取り出してくわえた。彼が雪の降る虚空に何度か煙を吐き出して再び中に入るまで体育館の前は人もおらず、老人が息を吐く音だけがあふれた。
1年前までも体育館は被災者と公務員、取材陣、ボランティアなどが集まり騒がしかった。これに対しいまでは表から見ると一般の体育館と変わらない。しかし中を覗いて見るとマグニチュード5.4の地震が起きた当時の風景そのままだ。1階と2階に設置された220個のテントが撤去されていないためだ。ここにはまだ自宅へ帰ることができない被災者40人ほどがとどまっている。