「月面基地はこの手の中に」…NASAが先に目をつけた韓国宇宙研究者の大物(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.06 10:47
彼は「月の国の建設」を夢見る学者だ。米国や欧州の話ではない。京畿道安山(キョンギド・アンサン)の漢陽(ハンヤン)大学ERICAキャンパスの李泰植(イ・テシク)建設環境工学科特別教授のことだ。李教授は学部時代には土木工学を、修・博士時代には「建設経営学」を専攻したが、いつからか自身を宇宙土木技術者だと定義してきた。李教授が身を置く建設・土木学界はもちろん、宇宙探査分野の主流もしばらく李教授を「畑違いの人」扱いをしていた。専攻ではない「他人の領域」に「手を出して」いるうえ、まだロケットひとつ自分の手で打ち上げられない韓国の現実とかけ離れた話をしているからだ。だが、2012年漢陽大学に国際宇宙探査研究院を誘致し、昨年9月までの3年間、韓国建設技術研究院院長を務めながら「極限建設研究団」を作って月面基地の建設に関連した研究を進めている。このような李教授を、海外が韓国内よりも先に目をつけた。アメリカ航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)では、李教授は韓国を代表する宇宙科学技術者の一人だ。先月中旬、李教授は米国からひとつの朗報を受け取った。李教授が取締役を務めている国際民間組織「International MoonBase Alliance」がNASAとともにハワイ諸島マウイ島に400万平方メートル(約120万坪)規模の月面基地建設実証団地を作るという便りだ。今月3日、漢陽大学ERICAキャンパス第2工学館の研究室で李教授に会った。
--近況を教えてほしい。