韓国の対北朝鮮特使団の胸から消えた太極旗(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.05 15:28
外交舞台で特使は国家・体制間の冷え込んだ関係を緩和したり、ふさがった道を開いたりする。時には一触即発の危機状況で消防士の役割もする。南北対峙という現実の中では分断の壁を隠密に行き来したりもする。公開的に特使が行き来する時はスポットライトを浴びることもある。しかし手ぶらで戻ったり失敗したりすれば非難があふれる。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長をはじめとする5人の対北朝鮮特別使節団が今日、平壌(ピョンヤン)を訪問する。3月初めの特使訪問以来6カ月ぶりだ。今回の北朝鮮訪問はこじれた南北関係と北核問題、韓半島(朝鮮半島)周辺情勢を快刀乱麻を断つように解決するのだろうか。対北朝鮮特使をめぐる問題と政府の悩みに注目してみる。
「ソウル放送(SBS)の史劇『女人天下』を私は80話まで見た。ナンジョン役のカン・スヨンの演技が特に印象的だった。ヨンスン書記はどれほど見たのか」。金正日(キム・ジョンイル)総書記の突然の質問にキム・ヨンスン労働党統一戦線担当書記は当惑しながら「私は20話まで…」と言葉を濁した。すると笑い声が起きた。