【噴水台】やっていられない、最低賃金!=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.04 16:57
1956年、第3代大統領選挙で登場した「やっていられない、取り替えてみよう!」は歴代選挙で最も印象的なスローガンとして覚えている。当時、李承晩(イ・スンマン)・李起鵬(イ・ギブン)を正・副大統領の候補者として前面に出した自由党に対抗し、申翼熙(シン・イクヒ)・張勉(チャン・ミョン)を対抗馬として前面に出した民主党の選挙スローガンだった。どれほど厳しければこのようなスローガンが出てきたのだろうか。戦争の惨禍を体験していかなる経済動力もなかったため、1人当たり国民所得は66ドルで、経済成長率は-1.3%となっていた時期だった。米国の援助でかろうじて生計をたてていた時期だった。だが、公務員・軍人の不正腐敗が蔓延していたので「やっていられない、取り替えてみよう!」という言葉が出たのも理解できた。
先月29日、ソウル光化門(クァンファムン)で62年ぶりに「やっていられない」という叫びが再びあふれ出た。急激な最低賃金の引き上げで崖っぷちに立たされた約150店の小商工人団体が「私たちも国民として扱ってほしい」として街に飛び出した。彼らはこの日、一日だけはパン屋・美容室・ネットカフェ・コンビニ・飲食店を閉めた。その代わり、雨の中で「自営業者の生存権を脅かす最低賃金を直ちに撤回せよ」として「やっていられない、最低賃金!」と絶叫した。