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主人公を外したまま「五輪ボイコット」議論…4年待った選手は気が気でなく=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.08 08:47
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忠清北道(チュンチョンブクド)鎮川(ジンチョン)選手村を訪れた6日、ウエイトトレーニングセンター前の電光掲示板には「東京オリンピック(五輪)D-353」という字が真昼にもかかわらず煌々と光っていた。来年の東京五輪開幕日(2020年7月24日)まで1年を切った。水銀柱は摂氏34度を示し、選手たちの額には汗の雫が流れた。

選手村で会った選手たちの表情は微妙だった。慎重な雰囲気が歴然としていた。安倍政権の経済報復に伴う韓日関係の悪化、そしてそれに伴って出始めた「東京五輪ボイコット」主張のせいだった。ある専門世論調査機関は5日、「国民10人中7人が東京五輪ボイコットに賛成」と伝えた。また、同日、国会文化体育観光委員会の共に民主党幹事であるシン・ドングン議員は「東京五輪が放射能から安全でないならボイコットするのも積極的に検討しなければならない」と主張した。

選手村で会った選手と指導者は「敏感な時期に実名でボイコットに関連する立場を明らかにするのは難しい」と了解を求めた。その一方で、匿名報道を条件に数人の選手が口を開いた。ある選手は「韓日関係も、国民感情も理解する。それでもスポーツと政治は別だと考える。オリンピックだけを見据えて、4年、いや一生準備した選手たちだ。選手の十中八九は『ボイコットは行き過ぎた決定』と考えるだろう」と雰囲気を伝えた。

 
今月2日、日本が韓国を輸出対象国ホワイトリスト(ホワイト国名簿)から除外した後、日本とのスポーツ交流が全面的に中断された。韓国チームと競技団体は日本大会への出場や転地トレーニングを白紙化した。日本チームの韓国招待も取り止めが相次いだ。このため大会出場のため日本に行くしかない場合は困った状況になる。

今月25日、東京で世界柔道選手権大会が開かれる。優勝者は五輪出場権獲得に絶対的なランキングポイントを2000点を確保する。他の大会の3倍以上だ。大韓柔道会関係者は「世界選手権の放棄はオリンピック放棄も同然だ。ランキングポイント不足で五輪出場資格を獲得できなければ、国内選抜戦でいくら1位になってもオリンピックに出場できない」と話した。マットの上で玉の汗を流す選手も大会地が日本だという話は極力控える。

2011年東日本大地震と福島原発事故を経験した日本政府は、来年の東京五輪が「復興」を全世界に知らせる契機だとみている。その一環として、野球の試合を福島第1原発から67キロメートル離れたあずま球場で行う計画だ。「五輪ボイコット」主張の根拠の一つが選手の安全問題だ。選手の考えはどうだろうか。国家代表に選ばれる可能性が高いあるプロ野球選手は「2008年北京で先輩が金メダルを取るところを見て感動した。野球は五輪正式種目からまた落ちるかもしれない。放射能も心配ではあるが、一応出たい気持ちのほうが大きい」と話した。


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