【時視各角】韓国を代表する政治学者の「官製民族主義」警告
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.18 09:15
民族主義的な熱情は政治的に管理される必要がある。民族自体は崇高だ。そこに主義という理念がついて熱情という火が加わる時、崇高は消えて国は危険になることもある。
代表的な事例がベネズエラだ。豊かだった石油経済が崩壊し、国民の平均体重が1年間に11キロも減った。人口の10%以上が海外に出て行った。さらに一国に2人の大統領が角逐する最悪の災難国となった。ベネズエラの惨劇は1999年のウゴ・チャベスの民族主義的社会主義から始まった。過去20年を振り返ってみると、チャベスと彼の後継者ニコラス・マドゥロの民族主義は種族主義にすぎなかった。反米という政治的な目的に服務する手段だった。彼らの社会主義は安物の政治商品だった。分配の天国という幻想を維持するために国庫破綻を美化する名分にすぎなかった。ベネズエラの反米種族主義は国家の破壊と国民の解体で幕を下ろしつつある。