【コラム】主流政党が極端扇動家と手を握れば民主主義崩壊する=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.14 17:14
米国からロシア、トルコからハンガリー、ベネズエラからフィリピン、英国からポーランドまで、世界各地で民主主義が異常兆候を見せている。大衆の人気に迎合する扇動家型政治家が勢力を伸ばし、「ストロングマン」と呼ばれる新権威主義的指導者が増えている。白黒論理で敵味方を分けて相手側に怒りの矢を放ち、それで票を集めるポピュリスト政治家が随所で力を強めている。相手を正当な競争者と認めない政治的両極化現象が深まり、対話と妥協に基づいた民主主義が機能不全症状を示しているところも多い。情報通信技術(ICT)の発展が政府と国民の円滑な疎通に寄与するのではなく、かえって邪魔する逆説も現れている。共和主義と自由主義に基づく自由民主主義は危機を迎えたのか。
英国時事週刊誌「エコノミスト」の付設機関であるエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(Economist Intelligence Unit、EIU)は毎年世界の「民主主義指数(Democracy Index)」を発表している。選挙過程と多元性、政府機能、政治文化、政治参加、人権擁護など5項目で各国の民主主義実態を評価し、10点満点基準として指数を算定している。世界民主主義の健康状態をチェックする例年検診報告書といえる。