韓国仁川に戦犯企業「三菱」の駅ができそうになった理由(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.12 10:13
広域鉄道は私たちの暮らしと切り離して論じるのは難しいインフラだ。ところが駅が多いため、駅名にちなんで呆れるような事例もある。4号線「新吉温泉(シンギルオンチョン)駅」が代表的だ。当然近くに温泉があるかと思いきや、全くそうではない。温泉を求めて訪ねてきた人々のために、一時「駅周辺には温泉はありません」という案内まであったほどだ。このように呆れる状況に至った背景にはそれなりの事情があるのだろうが、それよりも大きな問題は誤りをそのままにしているという点だ。
駅名を変更するには行政手続きがあり費用もかかるが、それでも放置したままにすれば上記の事例のように今後も問題を引き起こす可能性がある。したがって最初に駅名をつけるときはさまざまなことを考慮に入れて慎重でなければならない。そのような点で2001年に開通した仁川(インチョン)地下鉄1号線の「東樹(トンス)駅」は非常に意義が大きい駅名といえる。行政区域として仁川市富平2洞(プピョンイドン)にあたるここは永らく「サムヌン」と呼ばれていたため、当初の予定ではサムヌン駅になるはずだった。