【コラム】トランプのINF廃棄条約破棄は米中新冷戦の信号弾(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.29 11:02
米ソ冷戦は1991年のソ連の没落で幕を下ろした。後に歴史家は2019年を「第2の冷戦」が始まった年と記録する可能性が大きい。既存の覇権国である米国と新興強国中国が全面的貿易戦争とともに本格的な軍備競争に入った年であるためだ。その核心はミサイルだ。
今月初め、米国の中距離核戦力(INF)廃棄条約の公式破棄は米中新冷戦時代の幕開けを告げる信号弾といえる。INF条約の鎖から解かれるや恐ろしい勢いで米国は中国との「ミサイル格差」解消に本格突入した。アジア地域の覇権を確保しようとする中国と、これを防ごうとする米国のミサイル競争は韓半島(朝鮮半島)をはじめとする東アジア全体に大きな波紋を生み出す見通しだ。